2020年度国公立大学授業料減免独自制度まとめ-医学部学士編入学志願者向け

以前の記事で大学入試と経済支援制度について書きました。

mito0120.hatenablog.com

その中で取り上げた通り従来実施されていた国公立大学の授業料免除制度は2020年度より原則としてJASSOが取り扱う下記の新制度に置き換わります(2019年度在学生には経過措置有り)。 

www.mext.go.jp

「学びたい気持ちを応援します」というフレーズを見るたびに液晶画面を叩き割りたくなりますね!!!

 

さて、多くの国公立大学文科省の言う通りに尻尾を振るだけのイヌに成り下がっていますが、一部の国立大学(公立大学も?)では、新制度の対象外となる2020年度入学者でも申請可能な、独自の授業料減免制度を設けています。文科省による諸々の発表が遅かったこと、各大学内における調整が後手に回っていることから、国公立大学前期試験を1週間後に控えた現在でも2020年度の独自制度実施有無やその詳細について未発表の大学が存在しています。

いずれは全ての国公立大学について網羅したい気持ちはありますが、取り急ぎ医学部学士編入学志願者向けに国公立大学の2020年度授業料減免制度実施状況をまとめます。あくまでも公表済みの情報を私が可能な範囲で収集し独自に解釈したものです。必要に応じ各自で大学の公表内容を確認するなり担当部署へお問い合わせするなりして下さい。この記事の内容を鵜呑みにしたことにより生じた如何なる事態・損害についても、私は責を負いません。

 

学士編入実施大学 独自制度  新編入学者の申請可否

北海道大学    有り?   可("学部新1年生"が編入学者を含むか否かで要件が変わるため注意)
旭川医科大学   不明    ホームページ更新待ち
弘前大学     無し    不可(従来基準は令和元年度在学生対象と明言)
秋田大学     無し    不可(令和2年度4月新入生向け資料に新制度のみ記載)
筑波大学     不明    ホームページ更新待ち(2020年度新入生向け資料は3月下旬掲載予定)
群馬大学     無し    不可(現行制度は「令和元年度以前入学の在学生」向けと記載)
東京医科歯科大学 不明    ホームページ更新待ち
新潟大学     無し    不可(「令和2(2020)年度の入学者:新制度のみ」と記載)
富山大学     不明    ホームページ更新待ち(新制度の記載はあり)
金沢大学     無し    不可(従来制度に「大学院および別科対象」の記載あり)
福井大学     不明    ホームページ更新待ち(令和2年2月初旬頃に最終確認すべしと記載)
浜松医科大学   不明    ホームページ更新待ち(新制度の記載はあり)
名古屋大学    無し    
滋賀医科大学   無し    不可(学部生については新制度のみ記載)
大阪大学     有り    可(学生別申請制度一覧に記載)
神戸大学     無し    不可(2019年度神戸大学在籍で授業料免除者は申請資格有り?
鳥取大学     無し    不可(「2020年4月学部入学生」については新制度のみ記載)
島根大学     無し    不可(「学部学生(2019年度以前入学した者)」と記載)
岡山大学     無し    不可(但し、被災者は別途相談)
山口大学     無し    不可(令和2年4月入学者については新制度のみ記載)
香川大学     無し    不可(入学料徴収猶予のみ申請可能
愛媛大学     無し    不可(入学料徴収猶予のみ申請可能)
高知大学     無し    不可(従来制度は在学生への経過措置として掲載)
長崎大学     不明    ホームページ更新待ち
大分大学     無し    不可(学部新入生に新制度の案内のみ送付するという記述から判断)
鹿児島大学    無し    不可
琉球大学     無し    不可(「令和2年度新入生(留学生、大学院生)」と記載)
奈良県立医科大学 不明    ホームページ更新待ち(新制度の記載はあり)

参考       独自制度  学士既卒

東北大学     有り    申請可
東京大学     有り    申請可(申請のしおり
京都大学     有り    申請可(出願のしおり
広島大学     無し?   新制度の支援に授業料減免のみを実施(とは?)
九州大学     有り    申請可(従来制度実施の通知申請のしおり

2020年2月28日18時現在

ご覧のように、医学部学士編入学試験を実施する大学の半数以上は従来制度を維持しません。北海道大学名古屋大学以外の旧帝大は従来制度を維持するようです。北海道大学は人件費削減に躍起になっていたくらいなので、独自制度を維持できる体力が無いのだろうと想像できます(名古屋大学岐阜大学との法人統合で足並みを揃えた?)。これは独自制度を設けられていない他の国公立大学にも言えることですが。

今後も引き続き更新と拡充を続けていきます。